「成し遂げたい」という気持ち=達成動機

ですが・・・

たとえば「テストで90点以上とったら○○を買ってあげる」と言われたら、達成動機は高まるでしょう。

以前の授業でお話した「絵を描くことが大好きだった子どもが、先生に褒められたことによって、褒められるために絵を描くようになった」というのも、達成動機が高まったといえばそのとおりです。

でもその達成動機の源は、「報酬(アメ)」です。

(こういう動機づけのことを「外発的動機づけ」といいます)

前にもお話したように、このような動機づけは、アメがなくなったら低くなるかなくなってしまいます。

もう一つの問題は、外発的動機づけを継続するためには、アメがどんどんエスカレートしなくてはならないことです。。

つまり、同じ価値のアメだと動機づけが下がっていってしまうわけです。90点以上とっても以前と同じものしか買ってもらえなかったら、だんだんとやる気が下がってしまいますよね。

(成長してからの外発的動機づけはうまくすれば有効です。ただし幼児期までは、外発的動機づけはだいたい有害です)

そうではなく、大切なのは

内発的動機づけ

です。

(難しく言うと)

内発的動機づけとは好奇心や関心によってもたらされる動機づけであり、賞罰に依存しない行動である。これは特に子供は知的好奇心が極めて高いために幼児期によく見られる動機づけである。たとえばある子供がTVゲームに熱中しているとき、その子供は賞罰による動機付けによってではなく、ただ単にゲームが楽しいからという内発的な動機によりそれに熱中するのである。くわえて知的好奇心だけでなく、自分で課題を設定してそれを達成しようとするような状況においては自分が中心となって自発的に思考し、問題を解決するという自律性、また解決によってもたらされる有能感が得られ、動機づけとなり得る。一般的に内発的動機づけに基づいた行動、例えば学習は極めて効率的な学習を行い、しかも継続的に行うことができる。

10月20日